2015年05月12日

4月は残酷な月

4月は残酷な月
「April is the cruellest month」
April.cruel.JPG
Masayuki Takayanagi
NEW DURECTION UNIT

コジマレコードAP-1
録音日 April 30th, May 11th, 1975

4月は残酷な月、T.S. Elliot の長文詩、「荒地」の冒頭の言葉です。

ギターの高柳昌行さんは、ライブを聞きに行ったら、ご病気で欠席だったので、
CDで聞いたことしかありません。

即興演奏の録音物が大多数です。
どれがどんな演奏か、なんて覚えられるほど聞き込んではおりません。

いつだったか、CD機の読み取りセンサーが壊れたとき、たまたま掛けていたのが高柳さんの「850113」で、
最初の方の数分後から4分間位の区間がずっとループしてたときがありました。
そのときは、眠くて寝転んでいて、その4分間をどれぐらい聞いたのかよくわかりませんが、
このフレーズ、さっきも聞いたような気がする、って思って、
それからまた4分ぐらいで、あれ?って思って、
起き上がって見たら、CDの時間表示が戻ったりしていたんです。

フランクザッパの門下生ぐらいならコピーできるかもしれませんが、
そんな時間があれば、自分の音楽奏でようね、ってぐらい覚えづらい音楽です。
同時に複雑で、音を追いかけるのに集中力が要る、
すなわち、それを聞くと、他のことを忘れることができる、
という効用があります。

たとえば仕事などで行き詰ってるときに、家に帰っても頭から離れない、
頭が凝る、重いってときに、
こういうのを20分位聞くとスッキリします。


10年以上も前、仕入先を欺くモラハラ&パワハラ社長が接待に明け暮れるブラック企業で
へんてこな書類を作ったり、各方面の辻褄を合わせる為の手配に明け暮れてました。
昼間は社長秘書からいろいろ残念なゴシップ話を話していただき、
夜間に書類を作り終電目指してダッシュし喉の奥の血の味と動悸がおさまるころ自宅最寄駅に着いて、
また8時間後に出勤してた。
前任のお嬢さんも、心身症か胃を悪くしたかで辞めていった。

併設されていた社長の副業の輸入会社の方の社員が代々個性的で、
頭に来ることがあったらしいときに「叫んでもいいですか?」と言い、周りの人の返事も聞かないうちに金切声を上げるような人とか、
社長の態度と過去のトラウマがクロスして、パニック障害の発作が出てトイレに閉じこもってしまい、そのうち出社できなくなって辞めていった人とか、
近所の飲み屋の女将からのラブレターが全員のメールボックスに入って、こっそりと消して回ってたおじさんとか。

そんなこんなで私の小さなかわいらしい脳がキャパ一杯になった頃、アパートまであと50メートルの児童公園前で心身症っぽい息が詰まる症状が出てしまいました。
そのときiPodを持っていたので、気を落ちつけようと、ゆったりしたクラシックとか、なじみの曲を掛けてみたのですが、
ふとこの「April is the cruellest month」を聞いてみたら息がつけるようになりました。
なんとなく買ったCDをiPodに入れて、たまに聞いて、良いなと思っていた程度だったのですが、
思わぬところで役立ちました。

それから2年ぐらいでやっと辞めることができましたが、
件の仕入れ先担当部長が、私に、もっと柔軟に考えた方がいいよ、と声を掛けました。
ずぶずぶの接待漬けって私が聞かされてることも知らずに。
今やその仕入先はもう消えてありません。
まともそうな人は担当になってもすぐに担当替えになってましたっけ。
所属していた会社はどうなったかも知りません。


高柳さんの音源で、曲を演奏されているのでは「A JAZZY PROFILE OF JOJO」というCDもあります。
これも名盤だと思います。
JINYA DISC BIR-07
1970録音

posted by cherryco at 02:24| Comment(0) | TrackBack(0) | レコード CD | 更新情報をチェックする
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